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2013年06月11日

僕の死に方「エンディングダイアリー500日」/金子哲雄:小学館

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テレビなどを見なくなって久しいmoyaはそのお名前を存じ上げませんでしたが、そのタイトルは「斜に構えた」ものなのか「正面から向き合った」ものなのか、少し興味が湧いて読んでみました。



「トマトを買うならあっちのスーパーが安いよ!」…そんなお買いもの情報が母に喜んでもらえたことから、そういう情報を発信する仕事をしていきたい…現在の金子氏につながるその思いのきっかけから語られ始めます。

人気アイドル並みの過密スケジュール生活を送る中、肺カルチノイドを患っていることを告知されます。

肺がんにも似たそれは治癒症例のない病気、過密スケジュールの中に病院という項目も加わります。
今を生ききろうとするかのような、死へのカウントダウンが始まります。

しかしやはりそれは難病、治癒率をあげたい病院からは門前払いを受けたりしながら、状況を理解し最後まで付き添ってくれる医師・医療施設を見つけ、在宅診療を選択します。

徐々に進行する病巣と戦いながら出来る限りの仕事を…情報を発信し続け、せき込む背中をさすってもらいながらインタビューに答える形で記事にすることも。

その合間を縫って自らの演出も手掛けていきます。
人知れず人里離れた山奥に眠りたくはないということで東京タワー下にお寺・墓地を見つけ、そこで通夜〜葬儀までお世話になることにし、通夜の仕出し料理はどこのものを・その時用のコメントも用意、葬儀の仕出し料理はどこのものを・その時用のコメントも用意。

同級生の弁護士に頼んで公正遺言書を作成、遺産整理にも気を配ります。

僕(金子氏)と妻の二人で暮らしてきた住まいは、僕が死んだあとでは広すぎる。その後の住まいも探します。

一般に普及していない「肺カルチノイド」という病名、死因にそれを使えばその病名が広まる一つのきっかけになるのではないか…、自分の死亡診断書にも気を配ります。

最後に思い付きます、この経緯を一冊の本にまとめようかと。



そうして経緯を語り綴り、奥様があとがきを引き受けられて、完成された一冊の本。
看取ったその夜の描写は、静かな…しかしゆるぎない信頼のある愛を感じさせます。

精一杯頑張ってきているのだから、これ以上何をどうがんばれというの?…がんばれ!なんて言葉をかけて頂いてもつらいだけ。
死は決してゴールではない、生きることと死ぬことはそんなに違いはない。

あとがきで綴られる奥様の言葉は、金子氏の生き方に寄り添ってこられる中で感じ取った死生観なのでしょう。


死ぬまで生きる…かくありたいものですね。

感謝します、ありがとうございます。



posted by moya at 12:45| 静岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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