両性を体験してみたら人間や性(生)の本質がわかるの
ではないかと思い立ったmoya。「男性」という幸せに
改めて気づき、「女性」という楽しさと生き難さに気づ
く。年齢の割に波乱に富んだ人生を体験した著者だから
こそ、まだまだ有象無象相対事象を感じたいという。そ
してわかる生きることの本質。「愛」の絶対価値。
流行りの女装ではない「人間とは?命とは?『生きる・
存在・在りかた』を考える」哲学の書。
両性識有/望月泰宏(Amazon
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現代の呉服町通りと七間町通りの交差点、静岡伊勢丹が
あるところ、そこには「札の辻」があったことを知らせ
伝える石碑があります。

現代風に意訳すれば「行政の広報掲示板」というところ
でしょうか。

札の辻っていうとお城の御門の脇やすぐ近くにあったよ
うなもののイメージがあるのだけれど、現代の配置・地
図を見ると駿府城の門から札の辻までちょっと距離があ
って離れているんじゃない?
なんとなく違和感を得たりしていたのでした。
(地図画像は駿府城公園サイトより)
時間があるとき、駿府城の内堀沿いを歩いたりしていま
す。
ウォーキングというほど気負わずに、でも気持ちの良い
速度で。
およそ1.6km、二千数百歩、およそ十五分ほどで一
周することができます。
その内堀沿いに、「駿府古絵図」を見ることができます。
それによれば…今・現代の駿府城前に走っている片側二
車線の、「安部街道」とか「井川湖御幸線」とか「御幸
通り」とか呼ばれる、比較的広い通り。
駿府城前にそんな広い通りの面影はなかったのですね。
当時その土地には大名屋敷(?)が軒を連ねていて、今
の静岡県庁付近も全部大名屋敷であったと。

大名屋敷の間を抜けたところに呉服町通りが走っていま
す。
お城を出て最初の角・辻がまさに札の辻、今の呉服町で
あったのですね。
そこに現代では県庁であったり市役所であったり警察署
であったり…それなりに大きな建物があるのですが、敷
地面積だけで言えば現代のそれにも比肩する大きなお屋
敷があったということなのですね。
こんなところにお寺があったりしたんだ…今じゃ影も形
もないのに。
町屋と書かれた多くの区画、そこには町民文化・人々の
生活が息づいていたことでしょう。
街・社会、それは刻々姿を変えていくもの。
まるで生き物のような人の営みを垣間見ることができた…
そんな気がします。
感謝します、ありがとうございます。